こんにちは、りんママです。
昨日、前回紹介した「多摩川のミーコ」の作者なりゆきわかこ様よりコメントを頂きドギマギしているりんママです。
こんなこともあるんですね。ブログってすごい。
さて、ここまで長々と黒猫りんの成長を綴らせて頂きましたが、飼い主としてはここまでで一段落。一言に去勢手術といっても、麻酔の伴う手術は危険が伴います。
また、選択権のない猫達にとっては大きな負担となるので、飼い主の責任において信頼のおける病院で処置してもらいましょう。
▲術前の朝撮影(ちょっと怒ってる?)
H28年12月の2回目のワクチン接種後、着々と目標としていた3kgまで体重が増えていきました。
かかりつけの獣医師から言われていた去勢のタイミングは“生後半年”。
これが一般的認識なのか迷うところだと思います。海外では生後2~3ヶ月(体重1kg以上)を過ぎた頃から去勢手術が出来るとの情報もあれば、身体がきちんと出来上がる1年を待って去勢した方がいいとの意見もネット上見受けられ悩みます。しかしうちの一番の心配事は、アパートで室内飼いにするが故、発情期に伴った行為がいつ始まるのか不安が大きい(大汗)
よって、3月の連休を狙っていたので、早いうちに予定を組んで頂きました。
それでも、ワクチン接種で体調を崩した嫌な記憶もあり、初めての麻酔手術がとても不安。また、本来の動物の生殖行動を飼い主の都合で制限させてしまうことに心が痛みました。
これから猫を飼われる予定の方々の参考になるよう情報まとめてみました。
目次
発情期
【例年】1~10月までの間に数回発情(地域差あり)
「2~4月」と「6~8月」、または「1~3月」と「8~10月」など
オスの場合:生後9~12ヵ月頃
メスの場合:生後4~9ヵ月頃
発情期の問題行動
- 鳴き声(夜中ら朝方まで泣き止まない)
- スプレー(マーキング)行為(その独特な臭いは通常のものよりかなり強力)
- スプレー行為やフェロモンの匂いで野良ネコが家の周りに集まってくる
- 脱走(オス猫の発情期のパワーは凄まじく、網戸を破って帰ってこないほど)
去勢・避妊のタイミング
オスの場合:生後6~8ヶ月頃
メスの場合:生後4~7ヶ月頃
去勢や避妊は1回目の発情期が来る前に行うのがベスト。遅くても、2回目を迎える前までに行う必要があると考えられています。
タイミングを逃すと…
去勢・避妊後も問題行為が習慣化してしまう可能性大。
怖いでしょ。これこそまさに私が逃げ出したくなります。だって、賃貸アパートで致命傷ですから。
うちの猫もこの体重が2kgを過ぎた2月に入った頃から、興奮した・させた時の下半身の濡れと漂う微妙な匂いが気になり、一度電話で相談させて頂きました。
去勢・避妊のメリット
- 殺処分の低下
- 上記発情期の問題行動が90%の確率で抑えられる
- 生殖器系疾患の予防
- 生殖行動が抑えられることから寿命が延びる
去勢・避妊のデメリット
- 肥満
- 下部尿路症候群にかかりやすくなる傾向あり
りん(オス)の去勢手術のスケジュール
【H29年3月】
手術前(11日)術前検診
前日(17日)
~23時59分 餌食終了
当日(18日)
~8時 水分補給終了
9~10時 病院へ預ける
12~16時 手術
19~20時 病院にお迎え
約1週間後(26日)術後検診
術後の注意点
・落ち着ける場所で安静と保温を保つこと。
・鎮痛剤は一晩効いている状態。
・家に帰ってからは少量のお水を与え、吐き戻さなければ、通常より少なめの餌を与え一晩様子をみる(もし、水を吐き出した場合は絶食)。問題がなければ翌日より通常食でOK。
・傷口は1日2回は要チェック。
・術後1週間目に、傷口の経過を確認するための検診が必要。
なお、かかりつけのペット病院では抜糸の必要はありませんでした。猫の手術も便利になったものです。
▼術後も元気(安静と保温は?)
▼術後も元気…(ママの手、噛まれてます)
安静にせんかい!!
去勢手術費用について
15,000円+消費税。前後の検診は、各々500円+消費税。
※病院によって差はあると思いますので事前に手術の注意点や金額など確認しておきましょう。メス猫の避妊手術の方が難易度も高く、費用もかかります。
なお、自治体によって去勢・避妊手術に助成制度を設けている地域もあるので、予定されている方は事前に調べてみることをおススメします(仙台市は対象外)。
前日は通常通り餌を与えて大丈夫なのですが、問題は、翌日の病院につれていくまでの時間です。なぜなら、すでに朝食の時間。お腹を空かせていますからね(汗)
ここをなだめながら連れて行くのが大変であり、元気なだけにかわいそうなのです(泣)
実際ペット病院に預けた後は、飼い主は夜まで待機なので、緊急の連絡が取れる状態にあれば、通常通り出勤なり生活できると思います。
術後、初めての対面に飼い主の私は色々思いを巡らせていましたが、予想外に元気な様子に救われました。生々しい傷口も想像していたのですが、こちらも問題ないほど綺麗に処置されており、あの思い悩んな日々に拍子抜けです。
▲手術前
▲手術後
ね、綺麗でしょ。
事前にカラーを付ける事を辞退させて頂いており、先生曰く、無理に装着させストレスを与えるよりは、つけずに問題が起こった時(化膿、傷口が開いてしまう等)に対処しましょうとの提案に安堵しました。
りんの場合、コマめに舐めるのが日課であるため、メンタル的ダメージが心配だったのです。
また、私はこの時3月の3連休に手術の予定を組んでいたのでフォロー体制は万全です。更に、3月末で離職を余儀なくされてしまっていたので有給を使ってまるまる1週間付き添う事が出来ました(苦笑)
ちなみに、術後のご褒美飯はこちら▼
ウェットタイプなのでお腹に優しいです。ワクチン接種時にも大助かりのりんの大好物。
もちろん、消化器系も心配なのでi/d缶▼もかかせません。
さらに私のいち押しのケージがこちら▼
アイリスオーヤマ 折りたたみソフトキャリー Sサイズ ブラウン POTC-410A
本体サイズ (幅X奥行X高さ) :25×41.5×28.5cm
折りたたみ時サイズ (幅X奥行X高さ):42×8×24cm
本体重量:1100g、耐荷重:約5kg
これは本当におススメです。もちろん、ハードキャリーを保管できるスペースのあるお家の方は問題ないのですが、結構な大きさなんですよね。
うちは置いておくスペースに悩んだ結果、使い勝手よさそうなソフトキャリーを見つけました。ソフトとはいってもしっかりした作りです。もちろん、5kgを超えたMサイズのケージでは底がたわんでしまわないか心配ですが、5kg未満の現状ではとても使いやすい小技の効いた商品です。
この茶色も汚れが目立たずデザイン的にもナイスポイント。平らに折りたためるのでスペースとりませんよ。
しかし、心配事はこれだけではありません。拾ってから初めての血液検査の結果が判明します。拾い猫にて、野良猫の両親からの感染を心配していたのですが、こちらも無事に合格でした。
血液検査
5項目簡易血液検査(平均値)
Ht 39%(32-45)
TP 6.2g/dl(6-8)
BUN 18.7mg/dl(17.6-32.8)
GPT 30U/l(22-84)
Glu 100mg/dl(71-148)
溶血(正常)、黄疸(正常)、血清白濁(正常)
検査費用:3,000円+消費税
血液ウイルス検査
FeLV(猫白血病ウィルス感染症)
感染確立:10頭に1頭
FIV(猫免疫不全ウィルス感染症、または猫エイズ)
感染確立:5頭に1頭
検査費用:3,000円+消費税
検査に信頼度を置くためには生後6ヶ月以上で検査するのがベスト。
猫を譲渡される場合生後3~4ヶ月を目安としている事が多いのですが、その時点で検出できる割合は60%程度。結局、再検査が必要になります。
ここまで色々ありながらも、無事に手術を終えることができ、健康体である事も証明され、一段落です。病院もお金かかりますからね。出来るだけ元気でいて欲しいのが願いです。
なーんて、去勢を前にしてすでに事件は起こっていました。「誤飲」です。
次回につづきます。