【村上春樹の原点】初期の4作品よりオリジナルなまとめとおすすめポイント「風の歌を聴け」

村上春樹作品

こんにちは、りんママです。

ここにアップするまで長い時間を要してしまいました。

村上春樹の小説を読みふけったのは20代前半の頃。

「ノルウェーの森(1987年出版)」がベストセラーになった大分後だったような気がしますが、読書が苦手だった私が最初に手にしたのはやはり一番メジャーだった“ノルウェーの森”でした。

その後、とにかく目につく村上作品を読みあさり、大分本棚にも詰まっています。どの作品がとは難しい質問ですが、初期の作品にはやはり一番の思い入れと愛着があります。

よって、今回は初期の連作となっている4作品を独自の視点でまとめてみました。

一度整理してみたかったんですよね♪

4回続けて掲載します。

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村上春樹が作家となるまでの略歴

1949年1月12日、京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。

1968年、1年の浪人生活ののち早稲田大学第一文学部(映画演劇科)に入学。

1971年10月、高橋陽子と学生結婚。

1974年、大学在学中、国分寺駅ビル地下でジャズ喫茶「ピーター・キャット」を開店(後に千駄ヶ谷に移転)。

1979年4月、「群像」に応募した「風の歌を聴け」が第22回群像新人文学賞を受賞し、作家デビュー。

1981年、専業作家となることを決意し、店を譲渡。

風の歌を聴け(1979年出版)

村上春樹の処女作。第22回群像新人賞受賞作品

ほか、第81回芥川龍之介賞、及び第1回野間文芸新人賞候補となる。

登場人物

僕:大学生

鼠:「僕」の友人、金持ち

ジェイ:ジェイズ・バーのバーテンダー(中国人)

レコード店で働く左手の指が4本しかない女性

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」~ある作家からの助言

しかし、それでもやはり何かを書くという段になると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。僕に書くことのできる領域はあまりにも限られたものだったからだ。例えば象について何かが書けたとしても、象使いについては何も書けないかもしれない。

8年間、僕はそうしたジレンマを抱き続けた。

今、僕は語ろうと思う。

少なくともここに語られていることは現在の僕におけるベストだ。

何年か何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない、と。そしてその時、象は平原に還り僕はより美しい言葉で世界を語り始めるだろう。

「風の歌を聴けより抜粋」

時系列

1970年の夏(8月8‐26日)

ジェイズ・バーでビールを浴びるほど飲んで過ごした「僕」と「鼠」の青春の思い出。と、流れるラジオDJ「僕は・君たちが・好きだ」

大学生の「僕」が海辺の街に帰省した夏休み。ジェイズ・バーの洗面所に転がっていた女性とのほろ苦い夏の思い出。

「僕(17‐21歳)」が寝た3人の女の子

  1. 高校の同級生の女の子
  2. 地下鉄の新宿駅で出会ったヒッピーの女の子(16歳)
  3. 大学の図書館で出会った仏文科の女子学生

後日談

「僕(29歳)」は結婚し、東京で暮らしている。

「鼠(30歳)」は相変わらずセックスシーンがなく、登場人物は誰一人死なない小説を書き続け、原稿用紙の1枚目にはいつも

「ハッピーバースデー、そしてホワイトクリスマス」と書かれている。

「僕」の誕生日は12月24日

おすすめポイント

村上春樹の処女作なだけに作家としての意気込みのようなものが感じられます。

一見、「僕」が村上春樹本人を酷似しているのかと思うと、「鼠」のように感じられる一面もあり。

作家本人が学生時代に結婚、借金までして趣味を兼ねた喫茶店を開業したことで現実社会と繋がっていた反面、「鼠」のような生活への憧れをも感じられる作品のように思います。

村上春樹自身に興味のある方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

今の大学生が読んだらどう感じるんでしょうね?ビール三昧、行きずりの恋愛。

ただし、春樹作品として最初に読んでしまう作品としては、好みが別れるのかも…。

「1973年のピンボール(1980年出版)」につづく

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