【フランス映画】監督パトリス・ルコントの描く世界「翻弄される男たち、愛しい男たち」

髪結いの亭主

こんにちはりんママです。

私の大好きな映画監督のご紹介です。

俳優、女優、作品で観る以外監督で観たくなる映画はさほど多くはありません。

また、それほど詳しくもないのですが、彼の作品は好きなんですよね。

マイリストとして年代順に一挙に並べてみました。

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パトリス・ルコントについて

1947年、フランス、パリに生まれ。

漫画家を経て、1975年に監督デビュー。

現在は、映画監督、脚本家等。

【参考】パトリス・ルコント監督の映画ランキング

個人的好みで勝手にセレクト。監督で観たい映画のご紹介。

基本、カッコいい男の生き方というよりは女性に翻弄される情けない男性達が主役。

また女優のセレクトが絶妙。小悪魔的な女性の美しさの演出がとても上手な監督です。

恋愛の最終形はハッピーエンドなのか、死なのか、無償の愛?お気に入りの形を探して下さい。ぜひ、男性に観て欲しい映画作品ばかりなり。

男性の友情は、ユーモアの中にもどこかシニカル、フレンチっぽい。人間臭くて私は好きです。

1987年、タンデム

出演:ジャン・ロシュフォール、ジェラール・ジュニョー

受賞歴:セザール賞(作品・監督・脚本賞)

人気ラジオのクイズ番組で20年以上司会と務めてきた主人公だが、人気が下がってきたのを境に番組が打ち切られることに。彼と一緒に番組を作ってきた担当ディレクターはなかなかその事を伝えることができず、架空の放送を装う演出のコメディ映画。

しかし、お互いなくてはならに存在がひしひしと感じられ、番組を作り上げてきた同志でありながらも支え合う姿は男の友情というよりはまさに長年連れ添ってきた夫婦漫才のようでした。

1989年、仕立て屋の恋

出演:ミシェル・ブラン、サンドリーヌ・ボネール

受賞歴:セザール賞(作品・監督賞)、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門上映

おそらく、この映画から“パトリス・ルコント”の名前を知った人は多いはず。

まさに女のズルさ、男の刹那さが結末に凝縮。

でも、これを男の刹那さと観るかただのストーカーと読むかの違いなんですけどね。

女性の観点から描かれていたらある意味サスペンスです。

1990年、髪結いの亭主

出演:ジャン・ロシュフォール、アンナ・ガリエナ

受賞歴:セザール賞(作品・監督・脚本賞)

この映画でパトリス・ルコントの地位が確立されたといっても過言ではありません。

私も大好きな作品ですが、結末に納得いかない日本人は多いはず。

むしろ、日本でいうところの温泉旅館の旦那よろしく、旅館の女将として嫁が稼いで、旦那は気ままに遊んで暮らす姿のみをイメージしている方も多いのでは?

しかも、子供の頃からそんな理想を抱きながら実現しちゃうのがまたすごい。しかも、超美人。

彼の一目ぼれだったはずなのに、こんな美人を嫁に迎えて稼いでもらう旦那は、まさかの小悪魔?

しかし、愛され過ぎて迎えた結末は衝撃的でした…。

美容院での逢瀬がエロティックです。

1994年、イヴォンヌの香り

出演:イポリット・ジラルド、サンドラ・マジャーニ

この映画も女性の奔放さが表現されていますが、さすがモデル上がりの女優を選んだだけあり、服を脱いでもまったくいやらしさは感じられません。気高さすら漂ってきます。

身体を武器にしていることは明らかなのですが、下手にでる様子はまったくありません。

自分のパンティを“ご褒美に”とその場で脱いで青年を翻弄、その腰回りを風でスカートが巻上げられたチラリズムしか印象に残っていない男性も多いはず(笑)

女性にはファッション必見です。

1999年、橋の上の娘

出演:ヴァネッサ・パラディ、ダニエル・オートゥイユ

受賞歴:セザール賞(監督賞にノミネート)

初モノクロ映画ですが、主役のヴァネッサもダニエルも陰影がよく似合います。

人生の転機に出会った二人はナイフ技の芸人とその助手として組むことに。

彼女はすぐに恋に落ちては失敗の繰り返し。男はそんな娘の様な、妹の様な、大事な存在である彼女になんとか生きる気力を持たせようと策を練るも人生そんなに甘くはありません。

ナイフ投げの的となっている彼女の白い肌と鋭く尖ったナイフとの緊張感がスリリングというよりは二人の微妙な距離感を艶めかしく演出しています。

2002年、歓楽通り

出演:パトリック・ティムシット、レティシア・カスタ

尽くす男の完成形。最終兵器。

パトリス作品の中では一番小悪魔的要素の強い女性ではないでしょうか。そんな彼女はフランスで絶大な人気を誇るスーパーモデル。

彼が生まれた場所が娼婦の館なら、育った環境もまさにそこは女の園。

よって、彼が娼婦たちの世話を生活の糧とするのは当然の成り行きであり、そんな彼が描く夢は運命の女性と出会い、一生を賭けてその女を幸せにすること。

なかなか男らしい夢と思いきや、なぜか運命の女性に出会ったのにも関わらず、“彼女の運命の男”を一緒に探す羽目に。なぜなら”彼女を幸せにすること”が彼の夢であるのだから。

さて、そんな彼の努力が招いた彼女の未来とは?

2002年、列車に乗った男

出演:ジャン・ロシュフォール、ジョニー・アリディ

受賞歴:ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門上映(観客賞)

銀行強盗のために街にやってきた中年の男性と、元フランス語教師であり、心臓を患い静かに暮らしていた初老の男性が偶然街の薬局で知合い、数日を過ごすことに。

互いの人生に興味津々。強盗を企む男は初老から室内履きの履き方を教わる代わりに、拳銃の撃ち方を彼に教えます。この数日の二人の深まる関係性にほっこりします。

当然、初老は彼の計画を知り引き留めました。また、偶然にもその決行の日は彼の心臓手術の日でもありました。

この数奇な出会いと互いの生き方に憧れている2人の関係性がもたらす結末にぜひ頭を悩ませてください(笑)

2004年、親密すぎるうちあけ話

出演:サンドリーヌ・ボネール、ファブリス・ルキーニ

受賞歴:ベルリン国際映画祭のコンペティション部門上映

堅物な会計士がメンタルカウンセラーと間違えられ出会った女性に翻弄されていきます。

この女性、「仕立て屋の恋」で主人公の気持ちを利用した女性と同じ女優なので、ある意味サスペンスを予感させてくれました。どこか謎めいたこの女性に色んな妄想が膨らみます。

途中現れた彼女の身障者となった旦那も怪しすぎ。

また、意図したシチュエーションなのか、仕立て屋同様向かい合う建物の窓を会計士が覗く姿に観ているこちらがドキドキでした。

しかし、この結末には賛成です。

2006年、ぼくの大切なともだち

出演:ダニエル・オートゥイユ、ダニー・ブーン

これはタンデムに通じるものがあります。職業や階級を超えた男の友情がモチーフ。

美術商を営む主人公は自分の誕生会で「お前の葬式には誰も来ない」と言われたことで、親友を連れてくるという賭けをする羽目に。

親友候補のリストを作り色々あたるも徐々に自分の性格に疑問を感じ始め、偶然乗り合わせた知識とユーモアのあるタクシードライバーにお金を払ってまでレクチャーを求めます。

こうして二人の友達作りレッスンが始まるコメディ映画ではあるのですが、やはりフランス映画ならではシニカルさが効いています。

また、いつの間にか自分に置き換えて考えさせられちゃう場面もあると思います。

2013年、暮れ逢い

出演:レベッカ・ホール、アラン・リックマン

これ残念ながらまだ観ていません。

上映していたのも知らなかったのですが、最新はこの辺りなのでリストに加えておきました。今までとちょっとテイストが違っているようにも思うのですが、感想は持ち越しです。

以上、パトリス・ルコントの世界覗いてみては如何でしょ。

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