台湾に戻りたくなる本「路(ルウ)、吉田修一」

路

GWも中盤ですか?人が遊んでいる間もいつもの日常を過ごすりんママです。

台湾旅行記を綴っているついでにこちらも紹介しちゃいます。

4回目の台湾もやっぱり美味しい
4回目の台湾旅行記を書くつもりが、台湾のいいところを力説しちゃいました…私、好きなんですよ台湾

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基本情報

発売日: 2012年

作者:吉田修一

出版社: 文藝春秋

単行本: 447ページ

あらすじ:「BOOK」データベースより

ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思いを、力を―。商社員、湾生の老人、建築家、車輛工場員…台湾新幹線をめぐる日台の人々のあたたかな絆を描いた渾身の感動長篇。

勝手な分類

ジャンル:台湾滞在記、旅行記、人生記、恋愛、オムニバス

類似本:山崎豊子系のなにか

ポイント:台湾高速鉄道の開業

ターゲット:台湾に行ったことがなくても興味のある人、台湾で暮らすことに憧れている人、台湾へ行ったことがあり気に入った方はぜひ。

注)吉田ファンはイメージちがうかもしれません。

雑感

2007年開業の台湾高速鉄道に、日本として初めて新幹線の車両技術を輸出・現地導入した事例が背景にあるため仮定しやすい設定です。

恋愛ものというよりは、主人公である多田春香が台湾という異国で仕事を通して成長していく過程が描かれており、台湾での生活や人々との交流がいかにも読み手に”もし台湾で暮らしたなら”と仮想させてくれたのではないでしょうか。

また、戦前の台湾で育ったことのある葉山勝一郎や台湾の若者であり整備士を目指している陳威志、春香の同僚安西誠のそれぞれのストーリーが交差しており、若干オムニバス的要素があります。

老輩である葉山を登場させたことで、台湾と日本との戦前からの結びつきの大事なキーワドになっていますね。

主軸に新幹線開業までの進捗状況が刻々と刻まれており、特に大きな展開はないものの、台湾という土地柄を感じさせてくれるゆるやかな感じは台湾を題材にしいてるからこそ許される空気感と思います。

逆に、台湾を知らないとだらだらしていると感じてしまうかもしれませんが…(汗)

唯一エッセンスとして、数年前に台湾旅行で出会っていた春香と劉人豪(エリック)の交差する思いがあるのですが、二人とも行動力はあるものの運命のいたずらか、互いのすれ違いがとてももどかしく、ここがドラマティックに展開していたら台湾感はもっと薄れてしまっていたかもしれないほど絶妙なバランスです。

もちろん、女子的にはもうちょっとこの二人に展開あってもよくない?と思った人がいるだろうことも想像できますが(笑)

吉田修一が、あくまで「台湾」という舞台を題材にそれぞれの路を描きつつも最後にはまた台湾へ戻ってくる強い思いが感じられました。

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